クライマーズ・ボディ

クライマーズ・ボディ
菊地 敏之 (著), 前之園 多幸 (著)
東京新聞出版局 (2005/06)

タイトルどおりクライミングのフィジカルな部分に焦点を当てた本。全般的に難解であり、「パフォーマンス・ロッククライミング」同様、読むのにはそれなりに気合が必要。

前書きでまずどきっとさせられる。まあ読んでみて。で、冒頭には平山ユージさんのインタビュー。本編は3章構成。

1章はスポーツ科学の基礎。筋肉の仕組みやエネルギー生産の仕組み、トレーニング理論などについて述べられている。スポーツ科学の本を呼んだことがあればそれらとたぶん大差はない。

2章では1章の知識を踏まえ、それをクライミングにどう当てはめていくか、クライミングに必要なトレーニングは何か、などが述べられている。タイトルとは逆に、フィジカルなトレーニングよりもテクニックの習得を優先すべきであることが強調されている。1章2章合わせて「パフォーマンス・ロッククライミング」を呼んだことがあればそんなに目新しいことはないかも。

3章は登る整形外科医の前ノ園さんにより、クライミングにまつわる障害について詳しく述べられている。クライマーの障害はクライミングというスポーツのマイナーさと特殊性のため、病院にいっても一般のお医者さんにはなかなか理解してもらえない。クライミングの特殊性を十分に理解した専門家(お医者さん)によって、クライマーの障害についてここまで詳しく書かれた本というのは過去にはたぶんない。

おすすめなのはやはり3章。クライマーでどこも身体が悪くない人は少ないと思うし、いまどこも悪くなくてもやがてどっか痛めてしまうと思う。いまどっか悪い人はもちろん、そうでない人もこの本を読んで、ボディ・ケアについて気を使うようにしたらよいのではないでしょうか。

おすすめ度
★★★★★

おすすめする人
・クライミング中上級者
・クライミングしててどっか痛い人
・「パフォーマンス・ロッククライミング」を読んだことがない人

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このページは、sotoが2005年8月18日 10:57に書いたブログ記事です。

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