06/10/21 小川山 7

Fさん、EさんKくんと小川山に行ってきました。
夜発でみずがき湖の道の駅に泊まる。もうかなり寒い。
メンツを考えるとそうかな~と思っていたとおり、今回はクラックです。初です。ああ恐ろしい。ひょっとしたらフェースをやるんじゃないかなんて期待していたけど、そんな期待は打ち砕かれました。でもクラックはそのうちやりたいと思っているし、自分ではなかなかできないのでとてもいいチャンスです。
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まずはかの有名は「小川山レイバック」(5.9)へ。
Kくんがリードするのを観察、で、TRでトライさせてもらう。ジャミングがよくわからないのでレイバックで登りだす。レイバックだと簡単だけど意味ないので、できるだけジャムをきめようとしたけどなかなかきまらない。普通のホールドがでてくるとすごく安心する。後半クラックがやや大きくなるとやっとジャムがしっかりきまる。
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続いて「クレイジージャム」(5.10d)へ。これは見事、まさにクラックという感じ。Eさんはあっさりとリードしていく。見てるととても簡単そうだ。
Kくんがトライしている間、もう一度「小川山レイバック」をTRで登る。今度はカムをもっていって一応突っ込んでみながら。やっぱり下のほうで苦戦。テーピングを増やしたら感覚が鈍ってジャムがきいてるのかよくわからない。母指球まですっぽり入るサイズじゃないとジャムをきめられないらしい。レイバックだとクラックの中が見えないのでカムをきめるのも大変。フェース登りを交えながら登れるには登れるが、リードするのはまだまだ無理。
Fさんの「クレイジージャム」のRPトライは、核心のとこで見事に落ちてきてた。カムってちゃんととまるのね。そりゃそうだけどぜんぜん信用できないのでビレイしててもすごく怖い。
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続いて僕もTRでクレイジージャムを触らせてもらう。出だしでいきなり落ちる。もう必死。中間のハンドジャム地帯まできてもレイバック体制からなかなかジャミング体制に移れない。ようやくジャミング体制に入るとやっと少しわかってきた。でも相変わらず必死。ワイドになる核心のところはやっぱりできなかった。左手ばっかりジャムしていたのでそっちだけパンプした。普通のパンプと違って、手を膨らませるための筋肉(?)なのか手の中が疲れた感じがする。足もつるし。ごぼうも交えてなんとか登りきると親指岩のてっぺんに立つことができて、360度見事な眺め。紅葉がきれい!
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続いてEさんとKくんは「イムジン河」(5.11c/d)へ。その間Fさんの「予期せぬプレゼント」(5.10a)をビレイする。ワイドクラックで、スタート地点から高度感があり、ビレイしててもほんと怖い。頼むから落ちないで~って感じ。途中6番(!)のキャメロットがスタックするハプニングはあったが見事オンサイト。すごいなあ。6番は蹴っ飛ばしたら外れたようだ。怖いのでこいつは遠慮した。
戻ってもまだ「イムジン河」をやっていたので、先にあがってクジラ岩へ行く。そう、「エイハブ船長」がやりたかったのです。相変わらずクジラ岩は盛況。1回目は出だしでスリップ。2回目ひざ上げムーブの後で落ちる。でも明らかにムーブに余裕がある、これはなんかできそう。暗くなってきてヘッドランプで岩が照らされる中、6回目で登れた。やったー!うれしい!最初にさわってから1年と3ヶ月。
クラックを登って感じるのは新しいムーブの引き出しが必要だということ。何年もクライミングしているのにやったことない動きばかりです。フェースならホールドの配置に応じてほとんど無意識に体が動くけど、クラックに対応できるムーブの引き出しは全くない。ジャムをきかせるための手の形とかもそうだし、ジャムを有効にきかせるための重心のコントロールといったムーブもまだまだ全くわからない。そしてそういうムーブに加えて、クラックでは限られたカムをどこに配置するのかといった戦略やメンタルな強さが重要なはず。先は長いなあ。フェースの5.13を登る人とクラックの5.11を登る人の数ってどっちが多いの?5.13のほうが簡単そうな気がするよ(登ってないけど)。
Fさん、Eさん、Kくんどうもありがとうございました。ぜひまたよろしくお願いします。
ルート
小川山レイバック 5.9 TR
小川山レイバック 5.9 TR
クレイジージャム 5.10d TR
ボルダー
1級 エイハブ船長