昨日でクライミングモチが低下したのでゆっくり起きる。今日はマットは持たずに川の反対側を目指す。村を歩いていくと必ず小さなお土産屋さんの前を通るのだが、そうするとほぼ必ずそのお土産屋さんにつかまってしまう。店員Rajaはあやしげな日本語を少し話す。チャイをおごってもらう。帰るときにはなんか買うからね。
お土産屋さん
川まで行くと今日は道路が見えている。やっぱりレンタサイクルが必要かと思い、村へ戻ってチャリを借りる。一日35ルピー。バイクを薦められたけど、乗ったことないと言うと、大丈夫簡単だからと言われたが、道も悪いしやめといた。もう一度川まで行くと、20分くらいの間だったけど、水位が上がってる。村の青年に、行くと戻れないよ、と言われる。チャリは置いて行けとか、急いで言って戻って来いとか言われる。ボートあるよね?と聞いたらあるというので、ひざまで水につかりながら川を渡る。バイクだったら無理だった。対岸に最初にGoan Cornerまで案内してくれた青年(マルティじゃないほう)がいたので、チャリごとボートで渡れるよね?と確認。大丈夫そう。
水没前
水没開始
東方向、へ道を下っていく。サイクリングすごくい気持ちがいい。Hampiにきたらレンタサイクル(か、レンタバイク)はおすすめしたい。リゾート方面に行くらしい道もあるが、Haruman Temple(Monkey Temple)への道をまっすぐ下っていく。途中、Baba Cafeボルダーが見えたけどとりあえず素通りし、Monkey TempleでStop。
Monkey Temple
Haruman Templeは相当高いとことにある。遠くから見ているとあんなところまで登れるのって感じだったけど目の前まで来てもやっぱり相当高い。結構な階段を登っていかなければならない。入り口でミニバナナを買うと、狙われるからしっかりバッグにしまっとけってアドバイスをもらう。おなかが減っていたのでパクパク食べていたら、やっぱりサルに襲われる。向こうも本気なので思いっきりキックをくらわせた。
階段
てっぺんのお寺自体は小さいが、眺めはすごい。寺の中へ入っていくと何人か人がいて、お供え物のミルクとシュガーのお菓子と氷砂糖をくれた。ちょっと怖いけど一応食べた。
景色
Monkey Temple
長い階段を再び下っていき、下で今度はコーラを頼んだらなくてスプライト(だったっけ?)を飲んでしばし休憩。
さらに自転車で道を下っていく。あといくつか寺とかあるらしい。小さな寺があったのでよってみる。モンクが池に溜まっていた水をコップに汲んでくれた。山から流れてきた水できれいだというがさすがに怖かったので断ったが、大丈夫だから飲めというので仕方なくちょびっと飲んだ。
小さなお寺のココナッツ
小さなお寺のネコ
さらに道を下っていき、小さな村をぐるっと一周する。ちょうど学校が終わった時間だったらしく、子供たちがいっぱい。ここでもペンくれって言われる。売るのかと思ってたけどそうじゃなくて、ほんとにペンが欲しいんだ。インドのペンの品質はそんなに悪いんだろうか。
村の学生さんたち
賢そうな少年
自転車で下校する兄弟
引き返してボートポイントまで戻る。やっぱり川は濁流となっており、とても歩いては渡れない。Chai Shopでチャイを飲みながらTimと話をする。彼はクライミングをやると言っていて、どうせガイドしたいがための嘘だろうと思っていたけど、わりとほんとにクライミングが好きみたいだった。帰るときにチョークをあげる約束をする。
水没
確認するとボートは6時か7時くらいまであるということだったので、それまでまだ時間があるので、再び道を下ってさっきスルーしたBaba Cafeボルダーへ行ってみる。Baba Cafeのあたりはちょっとした集落になっている。入り口で僧侶二人に会い、若い方は日本人みたいな顔していた。日本人にしか見えん。道路からだとボルダーは見えないので、こっちにBaba Cafeってある?と聞いたみると通じたんだかよくわからないがとりあえず案内してくれるらしく、一緒に行く。どうやら通じているわけではなかったが、途中ボルダーが見えたので、あれあれ、といってそっちに行く。
ここはクライマーに有名なんだ、って話すと興味があるらしく、年配の僧侶は先に行ったが、若い彼は一緒についてきた。彼は名前をRaamといい、チベット出身。対岸(中州)のどこかでstay with babaしているらしい。Cafeは閉まっているというか廃墟状態になっていて、誰もいない。ボルダーの脇には牛が2匹と犬1匹。Nate goldのランジ課題がある側は、下が牛の糞まみれ。
Raam
できそうなのは一番簡単そうなマントル課題。Raamが期待して見るので緊張する。いいとこ見せようとがんばったがなかなかできない。何度かトライし、ヒールフックを遠めにかければなんかいい感じだと気がついたところで一旦休憩して、となりの簡単な小さい岩を二人で登った。顔が日本人だからかRaamにはやたら親近感がわいた。
Baba Cafeボルダー裏側
Raam、マントルにトライ
Raamと別れたあと、集中してもう一度トライしたらあっさりできた。やっぱりヒールの位置がポイント。登るところを見せたかったな。
Classic Mantle 6b
続いて、Katie Brownがやっていたカンテの課題「Baba Space」(6c+)をやっていたら、子どもたちがやってきた。財布なくした日に会った子もいたので、財布のことも聞いたけど、言葉があまり通じないしよくわからなかった。彼らが拾ったかもと思っていたけど関係なさそうだ。
子どもたちとも一緒に登る。子どもたちはカメラを向けると面白がって喜んでいた。こんな接写は日本の子どもあいてにはなかなかできないなあ。一人は自転車が気に入ったらしく、体格に合わない自転車を無理して乗っていた。ビスケットをあげたらみんな喜んでいた。
「Baba Space」は打ち込んだら何とかなるかもしれないような気はしたけど、マットはないし、時間的にもボートが気になるのであきらめて戻る。時間があったらリゾート方面(セクターE)も見てみたかったな。
子どもたち
登る子どもたち
カメラに興味津々
Baba Space 6c+
またChaiを飲みながらボートを待っていると、ボートがやってきた。ここのボートは人力のお椀。小さなお椀が人でいっぱいだ。チャリを乗せて20ルピーだった。中州から帰ってくる人のほうが多い。渡るとTimがいて、また少し話す。彼も手首が悪いらしい。テーピングもあげる約束をする。
Chai Shopにて
お椀型ボート
お椀でGo!
お椀がいっぱい
船頭さん
むっつりな弟
にこにこな兄
Timとむっつりにこにこの姉(母?)
お椀乗り場
お椀がGo!
川を見てボーっとしている外人さんがいたので話しかけてみる。名前をAviadというちょっとひねくれた大柄のイスラエル人。彼もTemple Sideへ渡れずに困っているらしかったが、話によると今朝は一回だけTemple Side行きのボートが出ていたらしい。確かに朝は水位は低めだった。Aviadは明日の朝ボートがなかったららバスでHospet経由でTemple Sideへ行くと言っていた。
レンタサイクルを返そうと思ったら閉まっていた。しかたないので明日の朝返すことにして、Aviadと別れて帰ろうとするとまたお土産屋につかまった。ここにもイスラエル人が。A lot ofイスラエル人。またChaiなど飲みながらいろいろ話す。
このお土産やはRajaとZahoorともう一人英語が話せないタフガイと3人でやっているらしい。Zahoorはイギリス人の奥さんがいるとか。イスラエル人のNoamはクライミングをちょっとするらしい。レギュラークライマーじゃなくて、ジムでロープクライミング(maybe toprope)をしたことがあるって感じだろう。Noamとは明日クライミングに行く約束をする。
Noamはカメラに興味津々。Naomも一眼レフではないが、Panasonicのそこそこよさそうなデジカメを持っていた。特に広角のレンズがとても気に入ったらしい。カメラのケースないねーって話からビジネスの話になってしまい、こうなるとしつこい。結局ショルダーバックをひとつ買った。
お土産屋さん
今日もご飯はGoan Corner。オーナーはあととり息子にアルファベットを教えようとするが、ちっともいうことを聞かない。
わんぱくアミシュ
ディナー
カテゴリー: hampi
07/09/26 Pilgrimage DAY5
ドカーン!!!強烈な爆音で目が覚めた。屋根に何か落ちてきたらしい。建物からミシミシ、パラパラと音がする。ココナツでも落ちてきたのかと思ったけど、建物の上には木はなかった。いったいなんだったんだろう?
昨日せっかくこっちに帰ってきたので、朝の涼しい時間を有効に使うべく6時半にはゲストハウスを出て、今日はEgg Plateau(セクターC)方面へ。途中水位をチェックしたけどやっぱりかなり水位が高い。トポを売っているらしいBagum’s Rollo Guesthouseを探しながら行ったけど、場所がよくわからず。
日の出
Temple Side方面、水位が高い
Egg Plateauのボルダーをてんてんと遊ぶ。Egg Boulderのアンダースタートの6bの課題がなかなか面白かった。6aとかでもリーチーなやつはぜんぜんできない。Egg Plateauには昔の人々によって石が割られた跡がいっぱいある。確か穴を開けて木のくさびを打ち込んで、そこに水を流すと木が膨張してパカっと割れるんだっけ。一人でヒマなのでセルフタイマーを使い始めた。今回、超広角のレンズを持ってきたのだけど、このレンズがセルフ撮影にすごく便利だった。手で持って自分を撮れるし、タイマー撮影してもちゃんと自分が画面に入る。
くさびを打ち込んだ跡
ナカジ、かんちゃん的写真
Dali Stoneの課題
RishimukもそうだけどEgg Plateauは丘になっていて、Plateauの端のほうからは村が見下ろせる。やっと、今いるところが中州だということに気がついた。昨日の道は今日は完全に水没していて、人々が渡れず困っている。でもボートが出ているようで、ボートで少しずつ渡っていた。Goan Cornerで働いてる人たちも、きっとこうやって毎日やってくるのだ。
セクターAにある小さなTemple
Egg Plateauには小さなTempleがあって、その近くにいい感じのハイボールがあった。トポでいうSunset Veiw。二つのでかい岩が並んでいる。カンテの部分が面白そうかつまともそう。ハイボールだけど、3分の2くらいのところにガバらしきものがあって、そこで落ち着いて考えられそう。例によって降りるのが核心になりそうで、登ったところかチムニーを降りることになりそう。降りれるのか微妙そうだけど、とりあえず途中のガバまでやってみることにする。出だしがけっこう難しくて、ちょっと苦労した。
Sunset View Boulders
ガバまで来しまって、行くべきか行かざるべきか、迷う。マントルはそんなに悪くなさそう、たぶん登れるだろう、でも、降りれる?えーい、行ってしまえ。心臓バクバク、マントルを返す。登れた!でも登れたのに落ち着かない。降りれるの?一刻も早く降りたい。
チムニーの様子を伺う。上から見るともうひとつの岩まで距離があってチムニー体勢に入れないような気がする。普通にそこを降りようにも、ホールドが脆そうで怖い。やっぱり登ったところをクライムダウンしたほうがいいかもと思い、トライしてみる。でも最後にガバがあるわけじゃなくて、しっかりマントルムーブで登っているので、クライムダウンは難しく、怖い。やばい、降りれないかも。
もう一度チムニーへ行き、意を決してとりあえず降りはじめてみると、思ったより簡単にチムニー体勢に入れた。ほっ。今回のHampiツアーでこの課題が一番興奮した課題だったかもしれない。トポでいう「Sunset Arete」(6c+)か「Easy Face」(3)か、そのどちらでもないのか、よくわからないけど、面白かった。
これは降りてきた後に記念撮影
その後はセクターA~セクターBを散策しながら村へ戻る。
セクターAとセクターBの間のボルダーにて
きれいな水田が広がる
とってもhungryなので、Laughing Buddhaへ行きランチを食べる。
ウェイターのネパール人のルシアン@Laughing Buddha Restaurant
再びBagum’sへ。今度は村の人に聞いたのでたどり着いた。わかりづらい。レストランには見えないし、ゲストハウスにも見えない(※1)。今回、A桐くんにトポのコピーをもらってきていたけど、トポに”PLEASE DON’T COPY”と書いてあるので一部買おうと思っていたのだ。トポは60ルピー。15年位前からここに来ているドイツ人が作ったものらしい。マイナーチェンジしていて、課題のおすすめ度をあらわす星がつき、あとCosmic Caveの詳細ページが追加されていた。
Bagum’sでもマットを貸し出していて、40ルピー。5~6枚あるらしい。Goan Cornerからマット借りてきたという話をしたら、幾らで貸しているのかとか、何枚あるのかとか聞かれる。やっぱり興味あるのね。
再びさっきと同じような道を通ってGoan Cornerへ戻る。するとマシューの部屋が空になっている。きっと今朝帰ってきて、Goaに向けて出発したのだろう。オーナーに聞くと聞けばちょっと前に出て行ったばかりらしい。普通に村の道を通ってくればすれ違ったのに、残念。Letterを残していってくれた、けど字が汚くて読みづらい。
2時ぐらいがお昼休みらしくてみんな休憩している。
Goan Cornerの犬その1
使用人さんとGoan Cornerの犬その2
犬その2、名前はたしかボビー
奥が女主人Sharmila、手前がそのお母さん
Goan Cornerは改装中で、バンガローを一度全部ぶっ壊して再構築中である。女性も数多く働いていて、力仕事もしている。インドの女性は姿勢がきれいなように思う。そして歩き方がゆったりしていて独特だ。頭にものをのせて歩くからだろうか。
これに・・・
壁を塗るとこうなる
レストラン(?)の床作り中
働く人々
Hampiの人々の多くはカメラを向けてもそんなに嫌がらず、むしろしっかりポーズをとってくれちゃったりして写真を撮らせてくれる。多くの人にとってカメラは珍しいものなのだろう、そうして撮った写真を見たがり、当然よい写真を期待しているのだけど、上手に写真を撮るのは難しい。背景が明るくて肌の色が黒いため、気をつけないとつぶれてしまう。ちゃんと光源を背にするか、フラッシュをたくか、オーバーで撮らないといけないらしい。そんなことにやっと気がついた。
3時半くらいから午後のセッション。寄り道をしながらCosmic Caveへ向かう。
Goan Corner 7b+
牛飼いの少年
さて「Cosmic Crimp」へやってきた。やっぱり高い。今日の朝のハイボールよりプラス1~2mくらいありそう。パートナーは見つからないので一人でやるしかない。3メートルくらいのところにガバがあってそれをとるまでの出だしがまず難しい。ランジでいけそう。でも届いているんだけど手首が怖くてなかなかガバがつかめない。何度かやっているうちにタイミングがあってきて、やっとガバをつかんだ。でも、右手首にかなり負担をかけてしまった。
Cosmic Crimp 6b+
さてここからだ。左上、かなり遠くにかかりのよさそうな、そして壊れそうなカチがみえる。遠い、届かない。しかもそのカチを左で取ってしまうとそこから動けなそう。持ち替え???ムーブがさっぱりわからない。ガバで行ったりきたりしているうちに疲れてきた。マットの位置も悪い。またランジをするのはいやだけど一回降りる。
ムーブがわからない。「Pilgrimage」のDVDをiPodか何かに入れて持ってくればよかった。そうすればムーブがわかったし、それだけじゃなくて、いろいろ課題を探すのにも役に立ったはず。
もう一回ランジ。ガバをつかんだけど、左手がすっぽ抜けたのでさっき以上に右手首に負担がかかった。カチまでのムーブがやっぱりわからないし、もしそのカチがとれても壊れそうで怖いし、すごく登りたい課題だったけど、潔くあきらめよう。もう一度ここに来ることは果たしてあるだろうか。手首も傷めたっぽいし、モチベーションが下がってしまった。
すぐ近くの、Cosmic Caveではめずらしくハイボールじゃないスラブ課題「Cosmic Friction」(6c)も星がついているしちょっとやろうとしてみたけど、さっぱりムーブがわからず離陸できず(※2)。Castle Hillの「On the Edge」の岩によく似てる。
帰り道、Rishimuk Plateauでも登ろうとしたけど、やっぱり登る気が起こらず。Hampiでのクライミングは終了してほかに行ったほうがいいかも知れない、と考える。
「Pilgrimage」のDVDのカバーのボルダー(※3)
この日のディナーはGoan Cornerで作ってもらう。home foodとやらにすごく興味があったのだ。goat(ヤギ)の肉のカレー、ライス、チャパティ、ホームメイドヨーグルト(cowじゃなくてbuffaloのミルク)が出てきて、おかわりもでてきてお腹いっぱい。Laughing Buddhaもおいしいけどこっちのほうがいい。やっぱりもうちょっとHampiに居よう。
※1
帰ってきてから聞いたけど、A桐くんはここに泊まっていたらしい。そして体調を崩してHospetの病院に入院。そのときは入院者続出で、旅行者の3人に1人は入院する勢いだったとか。
※2
YouTubeに動画あり。スタートの位置がぜんぜん違った。これの00:45あたり。
※3
この方向からしか見ていなかったので、これがDVDのカバーのボルダーという核心はもてなかったが、帰ってきてからA桐君に聞いたところこれらしい。反対側から見てみればよかった。
07/09/25 Pilgrimage DAY4
朝、早めに起き、Goan Cornerのすぐ近くのRelax Boulderへ。わりと面白い、6bくらいの課題を2つ登る。岩の上から景色を見ていると、Rishimuk Plateauを通って人々がGoan Corner方面へやってくる。9時が出勤時間のようだ。Goan Cornerで働く人たち、水田で働く人たち。
9月末は雨季の最後で、昨日もそうだったけど、時々雨がパラパラする。でもすぐに通り過ぎてゆく。
Goan CornerからRelax Boulder方面
Goan Cornerの部屋の前にて
10時ごろに戻って、しばらくするとマシューが起きてきた。首はどう?と聞くが昨日よりworseという。2人でBreakfastを食べに村へ行く。インドでは料理は注文があってから一から全部作っているのだろう、日本の感覚に慣れていると、料理が出てくるのがすごく遅く感じる。レストランのおばさんも最近むちうちになったらしく、よく効くという薬を持ってきて、おじさんがマシューの首に念入りに塗りこんでいた。マシューはちょっと痛そうにしてたけど。
マシューはDoctorなのだが、むちうちには対処方法はなくて、時間が解決するのを待つしかないらしい。でもちゃんと固定をしたほうがいいので、首に巻く固定具を手に入れるために今日はHampiかHospetでDoctorを探すそうだ。どうせ動けないんだったらビーチのほうがmuch betterなので、明日になっても首の状態がよくならなそうだったら、クライミングはあきらめてGoaに行くそうだ。
今日はとりあえずT/Cの両替とクレジットカードを止めようと思っていたので、自分もTemple Sideへ行くのだが、ゲストハウスに貴重品を置いてきていたので、マシューと別れて一度ゲストハウスに戻る。それからボート乗り場へ。ボートはある程度客が集まってから動くらしい。30分以上待ってやっと乗れた。ボートは前回15ルピーだったのに、今回は10ルピー。
Temple Sideで両替をする。レートは店によって結構違う。1ドル=36~38ルピー。CachとT/Cで差があるところも、そうでないところもある。両替にもなぜか結構時間がかかる。昼ご飯を食べて、ネットでカード会社の電話番号を調べる。岩場でカードが拾われ、さらにそのカードがここインドで使われる可能性はかなり低いと思われるので、放置でいいかとも思ったのだけど、Hampiでカードが使えるところもあるようなので、一応止めて置くことにした。
雑貨屋さんとか旅行会社とかが電話を置いていてそこから電話がかけられる。しかし電話のかけ方がよくわからず、店の人にかけてもらう。頭に00をつける必要があったらしい。日本へは、0081~。UCカードはインドにサービスセンターがないので日本へコレクトコールな番号へかけたはず。しかしこれはちゃんとコレクトコールになっているのだろうか。電話料金の仕組みはよくわからなかったが、店内でメーターが回っていて通話時間と料金表示されている。店にはその金額を払うようである。しかしこれがいいスピードで増えていく。続いてVISAカード。VISAはインドにも電話番号があるようだったが、いくつかメモした番号はどれもつながらない。これはインドの番号なのか、そうじゃないのか、また店の人に相談しながらいろいろやっていたらどこかにつながった。こちらもメーターがいいスピードで回っているのになかなかオペレーターにつながらずちょっとイライラ。結局2社あわせて40分くらい通話したので、900ルピーもかかってしまった。こっちの物価からしたらこれはかなりの大金なんじゃないか。これは国際料金なのか、国際分はコレクトコールでインド国内の電話料金なのか、それとも店の電話貸し出しサービスとしての料金なのか、料金の体系はよくわからなかった。
さて、用事が済んだのでIsland Sideへ戻ろう。しかし川へ行ってみると水位がかなり上がっており、ボートは向こう岸に泊められたままで人が誰もいない。その辺の人に聞いてみたが、まだ4時だけど今日はもうno boatっぽい。しばらく待ってみて水位が下がればpossibleだという人もいたのでちょっと待ってみたけどやっぱりボートが動き出す気配がない。聞いてみると、ぐるーっと大回りしていけば反対側の岸からIsland Sideに回れるそうである。50kmのlong wayらしく、バスでいけるらしいのでその方法を聞く。リクシャーだと500ルピーくらいだろうといっていた。
Hampi → Hospet → ホゥリギー → ウィルパプラガディー(Virupapura Gaddi)
とバスを乗りついていけばいいそうだ。ほかの人にも聞いたらほかの村の名前も聞こえてきたので、別のルートもあると思う。Hampiの入り口でバスを待とうとしたのだが、リクシャーワーラーに次々と声をかけられる。バスで行くし行き方も分かるからno thanksと言っていたのだが、リクシャーワーラーはどんどん増えてゆく。十数人のリクシャワーラーに囲まれる。バスはいつ来るか分からないし時間がかかるからリクシャーに乗れとしつこい。500ルピーだと言っていたが交渉したところ400ルピー。300ルピーで行ける人はいるかと聞いたがそれはいない。400はgood priceだという。リクシャワーラーの中でも客の奪い合い的な状況になっていたが、向こうの中でも話し合いがあり、最初に自分に声をかけたリクシャワーラーが自分と交渉するということになる。今日はこっちに泊まることも考えたけど、明日の朝の涼しい時間にクライミングできないし、明日もボートがないかもしれない。しばらくバスを待っていたがなかなかこないし、リクシャーでも1時間半かかるらしいのでこのインドでバスを乗り継いで行くとなると数時間かかりそうである。なので結局400でリクシャーにお願いすることにした。
HampiからHospetを経由して、リクシャーはひた走る。Hospetやその他途中の町はまさにカオスだ。そしてこれは確かにlong wayである。途中、Hampiの上流にあたるらしい川に巨大なダムがあり、猛烈に放流しているのが見えた。なんで急激に水位が変わるのか疑問だったけど、このダムのせいだったのだ。
実際1時間半くらいのドライブで、すっかり暗くなったころウィルパプラガディー(Island Side、中州の村)の入口に到着。入口の道路も水没しかかっていて、リクシャーはここまで。あとは歩いて行けという。500ルピー渡したが50しかおつりがないという。飛ばしてきたから450くれという。こういうことは良くあるので最初っからお釣りがないようにお金を用意すべきだった。若干腹立たしいが、実際思っていたより長い道のりだったので50ルピーはあげる。せっかく両替したのに電話代とリクシャー代で一気にCashが減ってしまった。
水没しかかった道をももぐらいまで水につかりながら川を渡る。ゲストハウスまでどのくらいの距離があるのかよく分からなかったが、ちょっと歩いたら見覚えのある景色が出てきた。Laughing Buddha Restaurantによって晩ごはんを食べる。今日もたくさんのイスラエル人。ウェイターの青年とちょっと話をしところ、彼はネパール人でいろいろなところで季節バイトをしていて、ここに来たのも比較的最近らしい。
ゲストハウスを目指して暗い夜道を歩いていると、水田にホタルが光っていた。日本の田舎の水田みたいだ。ホタルを見たのはいつ以来だろう?きれいだった。
マシューもゲストハウスにいなかったので、ボートを逃して対岸に泊まっているのだろう。
07/09/24 Pilgrimage DAY3
9/24 Hampi Temple Side → Island Side
早めに起きてチェックアウトし、川の様子をチェック(※1)してから、昨日の丘へまた登る。いい感じの岩はあるが、マットなしではちょっと怖いのと、やはり登れても降りれそうにない岩が多い。丘のてっぺんの寺院からお経が聞こえてくる。その近くのボルダーを3つのラインから登った。初ボルダリング in Hampi。岩はシャープで指が痛い。簡単なラインだけど、ガバフレークがはがれそうで結構怖かった。
川
Virupaksha Temple
Hemakuta Hill
Hemakuta Hill
Hemakuta Hill
初ボルダリング in Hampiはこの岩
Hemakuta Hill
戻ってきて、Virupaksha Templeの中を見る。靴を脱がないといけない。中では僧侶がおでこに印をつけてくれた。裏手のほうへ行こうとすると、老人がCome! Come!というのでついていくとVirupaksha Temple裏の小さな遺跡(正直ショボイ)を案内し、やっぱり、最後にガイド料を要求してきた。20ルピーといっていたけど遺跡はたいしたことなかったので10ルピーを渡した。その近くでは遺跡の中でヨガ教室(?)みたいのをやっていた。
朝、家の前にはきれいな模様が描かれます
Virupaksha Templeの中には象がいます
チャイの屋台
さて、いよいよ川を渡る。ここのボートはエンジンがついている普通のボート。このときは15ルピー。
ボートで川を渡る
ボートマンとお客さん
対岸へ到着
対岸はずいぶんとのどやかな雰囲気。すぐに声をかけられる。「Goan Corner」へ行くというと閉まっているから自分のところへ来いという。自分の目で確かめるというと2人の青年が案内してくれる。マルティともう一人は名前忘れた。Island Sideはクライミングに理解があるようで、フランス人のクライマーがいるらしいという話を聞く。「Goan Corner Guesthouse」と「Manju’s Guesthouse」は隣接していて、何年か前にManju’sにTakumaというJapaneseが泊まっていたはずだ、というと覚えていると言っていた。
Goan Cornerに到着してオーナー婦人のSharmilaに話をすると、”We close, no food.”とか言っていたが、”Are you a climber?”と聞かれてYesというと、home foodでよければ泊まっていていいと言う。昨日フレンチクライマーが来て、一緒に登る人を探していたからちょうどいいと言っていた。
部屋のある長屋へ案内されるとちょうどそのフランス人クライマーがいた。名前はMatthieu。やっとクライマーに会えた。でもHampiでOnly 2 climbersっぽい。これは予想外。来月くらいから人が増えてくる模様。部屋の中は空っぽだったけど、すぐにベッドを運び込んで組み立て、部屋を用意をしてくれた。部屋の前に肥やしがあったけど、それも使用人たちが撤去。Sharmilaは我々クライマーに対しては非常ににこやかでいい人なのだが、使用人をしかるときはまったく別人のようだ。
Matthieuは29歳の産婦人科(?)のDoctorで帝王切開が専門らしい。そういえば確か自分も帝王切開で生まれたはず。携帯で手術のグロい写真を見せられた。ここHampiでも携帯は普通に使えるようである。3週間のHolidayで昨日ChennaiからHampiに着いたらしく、ここには10日くらいいるつもりらしい。自分が滞在中のクライミングパートナーが確保できたかと思い、ちょっとほっとする。でもHolidayの前にプールでダイビングをして首がむちうちになっているらしく、クライミングはちょっと微妙そう。Matthieuはボルダーマットをちゃんと持ってきていたが、Sharmilaがいっぱい持ってたと言っていた。
水田の中にたたずむGoan Corner Guesthouse
Goan Cornerにて、ラミシュ、マルティ、マシュー
部屋の中にいた蛙
部屋
トイレ
Sharmilaからボルダーマットを借りる。偶然にも自分が持っているのと同じ、OccunのPaddy Fatで色もオリーブ色でおんなじ。マットは泊まっている人にはFreeで貸してくれる。部屋は100ルピー(※2)で、ご飯は食べたいときに言えば作ってくれるそうだ。シューズも借りれるし、チョークもあるみたいだった。今回、2006年の正月にHampiに行ったA桐くんに、トポのコピーをもらっていたのでそれを持ってきていた。トポには2006年の11月にはNew TopoがMAYBE READYだと書いてあるがやっぱりまだできていないのか、トポはこれしかないとのことであった。
Matthieuは今日は登らないと言っていたので借りたマットをもって一人で出かける。とりあえずトポでいうSector C方面へ行く。途中、PilgrimageのBonus TrackでSharmaがラン&ジャンプしている課題を発見。これがPilgrimageに登場する課題で初めて認識できた課題であった(※3)。実物をみるとホールドまでとんでもない距離があり、とても登れるとは思えないが、これを登るのがChris Sharma。
Goan CornerからRishimuk Plateau方面へ
シャーマのラン&ジャンプ課題
Sector CのRishimuk Plateauでチョークが付いていたSDの課題をやってみる。「Plateau」とは大きな岩盤の台地を指しているらしい。Plateau上にころころ石が転がっている場所がボルダリングに適していて、トポではそのような場所が多く紹介されているようだ。しかしトポを見てもさっぱり場所はわからない。シーズン中にはべたべたチョークが付くのだろうが、今はほとんどついていないし、課題を探すのは結構大変である。登ってしまうと降りられそうにない課題も多く、何人かいればマットを動かしてもらって最後は飛び降りるとかできるかもしれないが、一人だとそれもできないのでトライできる課題がかなり限られる。
Sector B方面へ移動しながらボルダーを探し、よさそうなのがあったのでトライしていると、後からMatthieuがシューズだけ持ってやってきた。少し一緒に登ったけれど、首がかなり痛そう。Matthieuはクライミングの実力的には自分と同じくらいっぽいけど、いかんせん首が痛いらしくて難しいのにはトライできない。今日は対岸にマッサージに行くというので別れ、自分は引き続きボルダー探索へ。
セクターBのボルダー
セクターBのボルダー
セクターBのボルダー
岩がごろごろ
岩がごろごろ
今回Hampiに来るにあたって、登りたい課題が2つあった。中でも一番トライしたかったのが「Cosmic Crimp」(6b+、2~3級くらい)。PilgrimageでKatie Brownが登っている超ハイボールな課題。もうひとつが「Like a Hunta」。Pilgrimageで3人がまったく違う登り方をしていて、Sharmaが「Katieはちっこいのに独自のシークエンスをあみ出してよくやっている」というようなことを言っている課題で、トポにはそれらしき課題が載っていないので場所もグレードもさっぱりわからない。次点でBaba Cafeボルダーの「Baba Space」(6c+、1級くらい)で、これもKatie Brownが悪そうにマントルを返している課題。
「Cosmic Crimp」があるCosmic Caveを探してうろうろしてみるが場所がよくわからない。やがて牛飼いの3人の子どもたちに会う。岩を案内するからついて来いと言っているらしく、いや自分で探すから言いというが、Come! Come!としつこいのでついていく。さっき来たRishimuk Plateauへ案内され、登れ!登れ!というが高価なカメラを置いて一人で登るのはちょっと怖い。まだこの子達をそんなに信用できない。登らないよ~というと、今度は別の方向へ案内される。Baba Cafe方面に来たようで、遠く川の対岸にそれらしきボルダーが見える。もう自分で行くからいいよ、といって別れる。ペンをくれ、というけど持ってないというと、10ルピーくれ、というのであげた。3人いたので後の2人にも2ルピーづつあげた。
来た道を引き返し、Cosmic Caveを探す。程なく発見。Caveのまわりをぐるーっと一周し、「Cosmic Crimp」も発見。想像していたよりも高い!6mくらいだろうか。上部はガバとはいえこれはちょっと一人でやるのは危険かも。幸い下降路はちゃんとある。Cosmic Caveはほかにもハイボールな課題しかないが、どれも高すぎてまったく課題には見えない。全部ルートだろうこれは。ホールドはもろそうだし怖すぎる。「Cosmic Crimp」が一番まともに見える。
Cosmic Crimp
水がなくなってしまったのでいったん戻ろうかと思ったとき、サイフがないことに気がつく。まさかと思ってバッグをよく探したが見つからない。あー!さっき子どもに10ルピーあげた後、ポケットにサイフ入れて歩いてた。落としたくないからバッグの中に入れていたのだけど、さっきバッグから出したのだ。落としたに間違いない。子どもたちと別れてから1時間もたっていないし、1kmも歩いていないはず。Caveのまわりや歩いてきた道を探したが見つからない。都合の悪いことにサイフはモスグリーンな色で、落としたら景色に溶け込んでしまう。それにさっきの子どもたちが後を歩いてきていたから、彼らが拾っちゃったかも。サイフには4000ルピーと60ドルとクレジットカード2枚と日本の家の鍵が入っていた。パスポートとか航空券とかT/Cとかは別にしていたし、Cashも分けて持っていたからとりあえず困ることはないけれど。
探そうにも水がないので、とりあえず一回戻ることにする。マルティに会って、サイフを落としたという話をしたが、Walletという単語がわからないのかまったく伝わらない。現金は別の場所にも持っていたので水を買い、そこにいた昨日のもう一人の青年に話したら、彼のほうが英語は上手で理解してくれた。
もう一度探しに戻る。頼んでいないのにマルティはついて来た。自分の歩いた道にそって探したが見つからない。1時間くらい探してあきらめることにする。マルティは探すの手伝ったからお金をくれという。マルティ、おまえもか。20ルピーと50ルピー札が手元にあったので70ルピーくれというからあげてしまった。サイフを落として落ち込んでいたし、親切で探してくれたのかと思っていたのにやっぱりお金をくれというマルティにも呆れていて、言われるままにあげてしまったが70ルピーはたぶんあげすぎ。反省。きっぱり断らない自分も悪いが、インド人の「勝手にガイド」にはうんざりしてきた。
戻ってきてMatthieuにサイフを落としたという話をしたら、自分はむちうちがよくなるなら4000ルピーくらい出すよ、と言っていて、それもそうか、ここでは大金だけど自分にとってはたいした金額じゃないし、落としたお金のことは忘れてHolidayを楽しんだほうがいいだろうと思い直す。Goan Cornerの主人に確認したら、Temple SideでもちろんUSドルのT/Cは両替できるし、Island Sideでも両替できるらしいので、特に問題はなさそうだ。一応あとでカードは止めに行こう。主人はお金とか貴重品はGuesthouseに置いて登りに行けと言っていた。部屋の鍵がしょぼくていまいち信用できなかったので、貴重品は持って出かけていたけど、Goan Cornerは安全そうだし置いていく方が確かにいいかもしれない。でも鍵は日本から持ってきたほうが安心できると思う。
夜はMatthieuとLaughing Buddha Restaurantへ。Island Sideではレストランはほとんど開いていなかったのでそんなに選択肢もなかったのだけど、ここは食事(ディナー50~100ルピーくらい)もおいしく、フロアでごろごろゆっくりできます。ビール(90ルピー)も飲めます。南アフリカでクリケットのワールドカップが開催されているらしく、今日はその決勝戦であるインド対パキスタン戦がちょうど放送されていた。インドではクリケットはとてもメジャーなスポーツであるらしい。Matthieuは少しだけルールがわかるようで、少しだけ教えてもらったが、Matthieuも半分もわかっていないしやっぱりよくわからない。攻守交替は1回で、野球でいうと1イニングしかない。ホームランは6点のようだ。インドのCMはひどくて、試合の展開に関係なく一定のタイミングでやってくる。いいところなのに突然CMが入ってしまう。試合は僅差でインドが勝ち、花火が上がったり小さな村はちょっとした盛り上がりを見せていた。
Laughing Buddhaにはほかにイスラエル人のグループとフランス人のグループがいた。Hampiにはイスラエル人の旅行者がダントツに多い。
※1
帰ってきてから気がついたけど、Pilgrimageの映像やA桐君の写真と比べて水位がはるかに高い。真ん中左の遺跡が目安になる。G
※2
Goan Cornerは全面改修中であり、オープンは1~2ヶ月先とのこと。部屋は30ほどあり、またオーナーの家の屋上にも20人くらい泊まれるらしい。シーズン中のプライスは250ルピー。クラッシュパッドは7~8枚あり、うち3枚はChris Sharmaが置いていったもの。
※3
その後、Pilgrimageの課題はほとんど発見できず。発見できたのはGoan Corner、Cosmic Crimp、Baba Cafe Boulderくらい。
07/09/23 Pilgrimage DAY2
9/23 Bangalore → Hospet → Hampi
6時半くらいに起きる。ゲストハウスの人がチャイはいるかというのでお願いして買ってきてもらう。10ルピー(※1)。待っている間に初トイレ(大)。トイレはタイなんかと同じ、桶がおいてあって水で洗うスタイル。日本でもウォッシュレット愛好家の自分はこのスタイルは決して嫌いではないが、技術が伴わないためちょっと苦労する。
ほかのお客さんと一緒にチャイを飲んでくつろぎ、写真を撮っていると、ゲストハウスの人が屋上へ案内してくれた。屋上からはバスターミナルが見える。宿内も案内してくれて、ホットシャワーも出るといっていた。この人もいろんな国のコインを集めているとかで、スリランカのコインを見せてくれた。また100円をあげた。やっぱり50円は欲しがらない。
ドミトリーなゲストハウス
初チャイ
真ん中がゲストハウスの人
7時半くらいに宿を出てバスターミナルへ。とりあえずミネラルウォーターを買う。1リットル15ルピー。すでに運行は始まっていて、Hospet行きのバスは30分毎にでているようである。バスを探して乗り込んで待つ。公営のバスはドライバーと集金係の2人体制で運行されているようで、座って待っていると集金にやってくる。Hospetまで181ルピー。
バスターミナル
バスターミナル
8時くらいに出発。近くに座ったおじさんとお話などする。同じくHospetへ行くらしく、わりとお金のある階級の人のようで、Nikonのコンパクトデジカメを持っていて、牛とかヤギとかの写真を見せてくれた。牛を500頭持っているとか。日本で会社やっている友達がいるとか。しかしいまいち英語がわからず苦労する。
バス車内
1時間半くらい走ったあたりで、ビデオで観たHampiふうな岩ごろごろな風景が出てきてわくわくしてしまう。しかしここはまだHampiではない。そんな風景も過ぎ去りバスはまた走る。ハイウェイとか、ダートとかいろいろ。途中いろいろな町のバス停に寄り、お客をひろう。
バスの中から見える町並み
11時くらいにサービスエリアというか小さな食堂で15分くらいの休憩。トイレに行き、食堂で物欲しそうにしていると、さっきのおじさんがチャイとドライカレーみたいな食べ物をおごってくれた。ヨーグルト見たいのをご飯の上にかけたりしながら食べる。ちゃんとスプーンはついてくる。食べて大丈夫かちょっと不安だったがおいしく食べた(※2)。水はさすがに飲まなかった。
服と色を合わせた髪飾りがかわいい女の子
引き続きバスは走るがハイウェイで対向車がこっちのレーンを走ってくるし、バスは派手にクラクションを鳴らしながらトラックを追い抜きしまくるしでなかなかスリリングである。風力発電の風車が立ち並ぶのなんかも見えた。結構長い間ずっと見えていて、100機以上はあったであろう。建設途中の風車のブレードが車で運ばれているのにも遭遇。
風力発電
2時くらいにも30分くらいの休憩があって、こっちが本当のお昼ご飯タイムだったようだけど、特にお腹が減っていなかったのでバナナを買っただけ。
ランチ休憩
親切はおじさんはHospetのやや手前の村で降りていき、4時半ぐらいにHospet到着。バスを降りたとたんリクシャワーラーに囲まれる。HampiへはHospetから13km。バスがあるのは知ってはいたけど、グラサンをかけたあんちゃんにお願いすることにする。Hampiまで80ルピー。
Hospetの町をでてHampiに向けて走り出すと岩や遺跡が見えてくる。Pilgrimageで観た白いゲートをくぐる。
リクシャーでHampiへ
HospetからHampiへの途中にある白いゲート
ゲストハウスどこに泊まるのかと聞かれたので、とりあえず「Goan Corner」と答える。2年位前に3ヶ月Hampiにいたたっくんの情報によるとクライマーが一番集まっていたというゲストハウス。マットを持って来ていないし、クライマーに理解のあるゲストハウスに行きたかった。
Hampiはバザールや多くの遺跡があって観光客が多くいるTemple Sideと、ボートで川を渡った反対側のIsland Sideに分かれる(※3)。Goan CornerはIsland Sideにあるゲストハウスである。
絵が下手で・・・後でもう一度書きます。詳しくはGoogle Mapsを参照。
リクシャーのあんちゃんによれば、今はオフシーズンでIsland Sideのゲストハウスはみんな閉まっているという。自分の紹介するゲストハウスに連れて行きたいがためのよくあるウソという気もして半信半疑ではあったが、あながちウソでもなさそうだ。クライミングしに来たんだと言うと伝わったかのように感じたが、ボルダーマット持ってきてないからどこかで借りないといけない、という話はまったく伝わらなかった。Hampiの人々にとってクライマーという人種がどこまで認知されているのかよくわからない。
こっち側にも岩はあるし、Island Sideに行きたかったらボートで渡って夕方までに戻って来いという話になり、結局彼の紹介するゲストハウスへ。Suresh Guesthouse。明日川を渡ってゲストハウスがあいてるか実際見てくればいいかと思い、今日はこっち側で泊まることにする。あまりはやっているようにはみえなかったが、部屋はまずまずきれい。200ルピー。ゲストハウスの宿泊ノートに記入をすると、Policeにも登録してこいというので記入に行く。Hampiで一番目立つVirupaksha Templeの中にPoliceの駐在所みたいのがあって、ツーリストはそこに名前等を記入する。別に書かなくてもチェックはされないが、盗難とかトラブルがあったとき必要になるらしい。
ゲストハウスのオーナーにもクラッシュパッドの話をしたが伝わらない。やはりこっちサイドではクライミングはそんなに認知されていないらしい。Island Sideに行く必要がある。川へ行ってみるとちょうどボートが出るところであったので乗ろうとしたが、そのボートで今日は最後だというので、行ってしまうと戻ってこれないためあきらめる。17時~18時くらいで最後のよう。
シューズを片手にVirupaksha Templeの裏の丘(Hemakuta Hill)を散歩をする。大きな岩盤の上に遺跡や岩が散らばっている。おー、これぞハンピって感じ。チョークがついている岩も少しだけあった。独立した石っころが多く、うかつに登ると降りれなくなりそうだし、マットもないし、今日は登らず。
Hemakuta Hill
Hemakuta Hill
Hemakuta Hill
雨が降ってきたので遺跡の中に逃げ込むと、警備員さんとばったり。彼は英語勉強中らしい。9時~18時は警備員が巡回しているからSafeだとか、どこかの寺院の入場チケットを買うともう一箇所回れるとか、そんな話を聞く。対岸の話をしたがさっぱり伝わらない。もう18時半くらいで暗くなってきたので一緒に町のほうへ降りていくと彼の仲間たちに合う。仲間たちは警備員ではなくて普通の格好をしていて、警備員の彼は自分だけ英語しゃべれるんだと自慢していたが、別にほかの人たちもたいして変わらない。いくつかの日本語を教え、「こんにちは」を意味する「ナマステー」または「ナマスカー」と、「ありがとう」を教わったがすぐに忘れてしまった(※4)。
Virupaksha Templeの立派なタワー
バザールをうろうろする。Tシャツ屋さんで1枚Tシャツを買う。100ルピー。いちいち交渉しなければならないのが面倒だ。最終的に適切な価格だったのかもよくわからない。
Tシャツ屋さん
夜のハンピバザール
バザールには子どもがいっぱいいて、夜も元気いっぱいに走り回って遊んでいる。Post Cardを売り歩いている子もいてとても商売上手である。Post Cardはいらなかったが、昼間Mapを売っている子がいてそっちにはちょっと興味があったのでMapはあるかと聞いてみる。するとすぐ持ってくるから待ってろといって走って取りに行き、けっこう時間かかって戻ってきた。50ルピーと言う。昼間の子は20ルピーと言っていたぞ、と思いつつがんばって取りに行ってきてくれたので50ルピーで買う。この子も日本のコインを欲しがり、でもやっぱり50円はまったく欲しがらず、結局100円をあげた。これで日本の100円玉は品切れで、後は50円と500円しかない。100円は30ルピーだよと言ってPost Cardを1枚もらった。
本日の宿
※1
チャイ1杯の価格というのはところにより様々で、Longなカップで5ルピーから15ルピー程度であった。上のほうの値段はツーリストプライス。
※2
お腹を壊すのが非常に怖かったので、「マルピー下痢止めS」という下痢止めと、「新ビオフェルミンS」という整腸剤を持ってきた。マルピーはインドの下痢に効くらしいという情報をネットのどこかで読んだのでセレクト。ビオフェルミンは普段も時々利用している薬で、ただの乳酸菌なので飲みすぎても害はないだろうということで、ほぼ毎食後に飲んでいた。その効果があったかどうかはわからないが、一度もお腹を壊さずにすんだ。
※3
当初、川を挟んだ対岸の陸地だと思っていたが、これは中州である。Island Sideなんだからそれもそう。中州のさらに反対側にBaba Cafeボルダーや、Haruman Templeがある。
※4
ありがとうは「ダンニャワード」。
07/09/22 Pilgrimage DAY1
9/22 Narita → Bangkok → Bangalore
10日間の休暇をとってHampi巡礼の旅へ。
ハンピはBigUp Productionsの「Pilgrimage」で一躍有名になったインドのボルダリングエリア。就職前に卒業旅行として行こうと考えたりしてたんだけど、そのときは正月に肩を痛めてクライミングは微妙だったことと、トリノオリンピックを観たかったというのがあって結局行かなかった。今回Fontainebleauと迷ったけどフランスはいつでもいけるけどインドは若いうちのほうがよいような気がしたのでHampiへ。
ハンピの情報源はこの辺↓です。
日本語
http://www.dynawall.com/stonemagic/hampi1.html
http://www.dynawall.com/stonemagic/hampi06_01.html
http://www.parrmark.co.jp/outdoor/nis%EF%BD%88iwaki_travel_03.htm
英語
http://www.canpirra.com/HampiWebSite/Hampi_Home.html
http://www.hampi.in/bouldering-in-hampi.htm
http://www.javu.co.uk/Climbing/Articles/Hampi/
動画
http://jp.youtube.com/results?search_query=hampi+bouldering
Google Maps
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※Hampi周辺は解像度が高くて遺跡やボルダーがわりとよくわかる。
直前は仕事がわりと忙しくあまり準備もしなかったが、そもそもあまり準備が必要なところではない。パスポートとビザと航空券、それからUSドルのT/Cか現金があれば、あとは普段ボルダリングに行くのとほとんど変わらない荷物でいける。ボルダーマットは借りれるし、着替えも2セットあれば十分。ただし、今回はカメラ関係の荷物がちょっとプラスになっている。手首の調子はどうせよくないので、クライミングはもちろんするけど、クライミング写真を撮りたいというのが今回の旅行のもうひとつの目的。直前にレンズを買い足し「TAMRON SP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II」「TAMRON SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di」「CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM」3つのレンズを持っていった。
ハンピへはバンガロールかムンバイ(ボンベイ)が入口となる。バンガロールのほうがちょっと近い。バンガロールへの日本からの直行便はなくエアーインディアでも乗り継ぎが必要。タイ航空がバンコクからバンガロールへの便を出していて、今回はタイ航空を利用で↓こんなスケジュールです。
9/22
成田1000→1430バンコク2115→2315バンガロール
9/30
バンガロール2245→0405バンコク0735→1545成田
21 日前までに申し込みが必要な正規割引航空券で9万+燃料サーチャージ等で11万ちょっと。トラベルコちゃんからオンライン予約。インドはビザの申請が必要だけど大使館に行く時間がなさそうだったので旅行会社にビザも取ってもらった。本当はバンガロールからハンピに行くのに夜行列車を利用していきたかったのだけど、どの航空会社を利用してもその時間には間に合いそうになかった。バンガロールからホスペット(ハンピへのゲートシティ)への鉄道は↓こんなスケジュールです。
バンガロール2205→0740ホスペット
ホスペット1955→0630バンガロール
成田を10 時に順調に出発。Tシャツしか持ってきていないので飛行機が寒い。日本とタイの時差は2時間、タイとインドの時差が1時間半。バンコクでは乗継まで6 時間ほどあったので、1回入国してバンコク市内をちょっと観光。時間もなかったし3年前にも来ていてそんなに行きたいところもなく、ブラブラしてちょっとご飯を食べただけ。一度出たため再チェックインの際にはAirport Taxとして700バーツが必要になった。
タイ国際航空
成田→バンコクの機内食
空
バンコク市内
バンコク市内
バンガロールへの飛行機はちょっと遅れて出発。機内はインド人ばっかになった。機内食はVEGとNON-VEGで明確に分けられている。インド人はアルコールはあまり飲まないのかと思いきや、ハイネケンとかスコッチとかガンガンおかわりしている人もいた。しかし飛行機は寒く、凍えてしまう。
バンガロールに24時前に到着。今回はお金は基本はUSドルのT/Cで持ってきた。ほかに一応円のT/Cと、ドルのCash、円のCashも少しある。ハンピでT/C が両替できるかよくわからなかったので、空港でとりあえず旅行中必要になりそうな分を全部両替した。空港でのレートは1ドル=38ルピーだった。1ルピーは約3円。モンベルのザックカバーをつけた日本人の女の子がいたけどちょっと挨拶しただけ。女の子ひとりはなかなか勇気がいると思う。
Hampi経験者のたっくんに直前に話を聞いたところでは夜中2時過ぎにバスに乗ったとのことだったので、プリペイドタクシーでバスターミナルへ行ってみる。噂に聞いていたとおり、運転は激しく荒くクラクション鳴らしまくり。着いてみると人はたくさんいてバスを待っているのかその辺で寝ていたりするが、Hospet行きのバスはすでに終了している模様。時刻表には9:00~23:30と書いてある。フラフラしているとたくさんの人からホテルとかリクシャー(※1)とかいろいろ声をかけられ、結局案内してもらう。値段とレベルを伝えればちゃんとそのとおりの部屋へ案内してくれるようだ。相場とかよくわからなかったけど、100ルピー、ベッド、この近く、という条件を伝えたらちゃんとその通りなところへ案内してくれた。看板も何もないところで、一人でたどり着くのは絶対に無理。その分ちゃんと案内料を要求してくる(※2)。20ルピー。さらに、日本のコインが欲しいというので50円をだしたら欲しがらず結局100円をあげた。穴の開いたコインは人気がないのかな?ガイドさんやゲストハウスの人と久しぶりに英語で会話をしたが、思った以上に英語力が低下しているのか、インドなまりに慣れていないのか、会話に非常に苦労した。部屋はドミトリーでベッドが8人分くらいあってすでに何人かインド人が寝ていた。
※1
オート三輪のタクシー。インドの町はリクシャーであふれかえっている。タイでいうトゥクトゥク。語源は人力車らしい。
※2
頼んだ場合はもちろん、そうでない場合も、いつの間にかガイドをして最後にガイド料を要求するというのはその後もよくあったパターン。無茶な額を要求されはしないし、自分が適切だと思う額を渡せばいいと思う。
Pilgrimage
Hampi(ハンピ)に行って来ます。